英語発音本「MASTERING the American ACCENT 」のレビュー・内容・効果
英語発音の本「MASTERING the American ACCENT」は実際に効果があるのか、またその内容を説明していきます。
結論:発音矯正に一定の効果が見込めるが若干内容が薄め
特に発音の練習を始めたばかりの方に、ある一定の効果が見込めると思います。
その理由は、他の英語発音練習本に(ほぼ)書かれてない「イントネーションや、単語の繋げ方、強弱」について書かれているからです。
ただ、同列に比べられることの多い本「AMERICAN ACCENT TRAINING」と比べると、若干ですが内容が薄い気がします。
一方で、既にある程度流暢に話せている上級者の方にはご存じの内容と思いますのでどちらの本も効果は少ないかと思います。
この本の良いところ
他の本であまり触れられないことが書いてある
冒頭で言った通り、他の本で触れられることの少ない、「イントネーションや、単語の繋げ方、強弱」について書かれています。こういった知識を得られるのは大きいと思います。
アプリなどで自分の発音とお手本と比べたりしますよね。お手本は何度もやればイントネーションも含めて全部覚えてしまいますが、私の場合は新しい文になると毎回変な話し方になりました。仕組みがわかっていないせいというのはわかるのですが、かといってどこをどう直したら良いのかわからず、困っていました。そんな時にこういった内容を知ったことで、少しづつですがましになってきている気がします。
発音記号毎の説明がある
顔を横から見た図と共に各1、2行づつですが、説明があります。
個人的意見ですが、ネイティブによる説明本も持っておきたかったので、比較用に良かったです。
練習用の問題はステップアップ式
まず単語で練習して、その次に文章で練習していく形式です。文章も短文、中文、長文と順番にステップアップしていきます。
練習用の問題量は負担にならない程度
各セクションにつき一貫して6~10つの練習問題数となっています。
これを適切と感じるか、少な目と感じるかは人によるかもしれません。
発音練習の際、きちんと発音できてるかどうか自分ではなかなか分かりづらいので発音練習アプリを使ってみるのも手です。
こちらのアプリでは「My単語帳」に単語もしくは文章を入力すれば発音を判定してくれます。「My単語帳」機能は無料で利用できます。
比較的読みやすいレイアウト
余白や行間が適切にあり、レイアウト的に比較的読みやすいです。
この本の気になるところ
全ページ英語で書かれている
文体はシンプルで読みやすいです。
比較的文章量は少な目ですが英語の文章を読むのがそもそも辛いと感じる方には少々きついかもしれません。
カバーしている内容は同様の本に比べて若干少な目
読んだ感じの体感で申し訳ないですが、似たような本「AMERICAN ACCENT TRAINING」と比べて若干ですが内容が少なめな気がします。
とはいえ、アクセントについてほぼ同じような範囲をカバーしていると思います。
おおよそ同じような内容をカバーしていますが、「AMERICAN ACCENT TRAINING」の方が練習問題が多めです。
内容の紹介
本書の具体的な内容について、もう少し詳しく説明していきます。
ページ数は説明と練習問題を含んだページ数です。
- [約18ページ]Chapter1.母音について
- 各母音の発音記号毎の説明と練習問題
- [約13ページ]Chapter2.母音について詳しく
- 各母音の発音記号毎の復習と練習問題
- [約6ページ]Chapter3.子音について
- 各子音の発音記号毎の説明と練習問題
- [約34ページ]Chapter4.問題のある子音について
- ホールドt、ホールドt+子音、n音前のホールドt、サイレントt…などなど他にもそういった類のルールが沢山と練習問題
- [約16ページ]Chapter5.シラブルのストレスについて
- ストレスと軽減されてシュワになる母音
- ストレスの位置に関するルールほか
- [約20ページ]Chapter6.単語のストレスについて
- 複合名詞
- 句動詞
- 数字
- 人々や場所の名前ほか
- [約6ページ]Chapter7.イントネーションについて
- 下がるイントネーション
- 上がるイントネーション
- 終わりではないイントネーション
- 波打つイントネーション
- [約20ページ]Chapter8.本物のネイティブスピーカーのように話すには
- リンキングのルール
- 短縮形ほか
- [約6ページ]Chapter9.例外を覚える
- 同じスペルで異なる発音
- 2通りの発音ほか
- [約4ページ]国別発音ガイド日本編
- 日本人が発音する時のありがちなミス(特徴)について、一部発音記号毎に解説
まとめ
主に発音の練習を始めたばかりの発音初心者におすすめの本です。
似たような本「AMERICAN ACCENT TRAINING」とどっちを買うか迷っている場合、他の一般的な発音本に比べればどちらもおすすめですが、少しでも軽めに始めたいならこちらの本「MASTERING the American ACCENT」が良いかなと思います。
※現在本に記載のオーディオファイルダウンロード用URLがリンク切れになっています。購入後のオーディオは以下から視聴できます。
それから、練習をする時に音声ファイルをituneなどで再生停止しながらとか、アプリなど使ったりする方もいらっしゃると思います。そのような時に書見台(ブックスタンド)があると、視線の移動だとか、本を押さえておかなくて良いなどで発音に集中出来て捗ります。
選ぶポイントとしては、「押さえる部分がなるべく邪魔にならないデザイン」「(机の高さなどによっては)高さの調整ができるもの」「折りたたみ出来て使わない時に場所を取らないこと」、「(他にも分厚い本など読む方は)幅に余裕があるもの」「(こだわる人は)角度の調整ができること」などがあると思います。
ちょっとチープな感じでも良ければ100円ショップでも200円くらいで置いてあり、十分に役目を果たしてくれますので良ければこちらも探してみてくださいね。